@geeorgey

吉田丈治のブログ。その時考えてる事をつらつらと。リバネスとしての考えではなく、個人的なものです。

ソーシャルゲームらへんの話から日本の未来について

2011年ももうすぐ終わる。

今年は日本人にとっては忘れられない一年になり、心に刻まれる年になってしまった。

良く言えば日本人の特性が世界で語られたし、悪く言えば日本人の特性が世界で語られた。

今年の漢字は確実に「災」だろう。復興をキーワードにしたいが、そこまでは行ってない。

 

昨今ではGREEとKDDIがDeNAを訴えたりして、なんだかなと思ってみているが、GREEmobageというのはやっぱり日本の中でも相当の売上を叩き出している。ホリえもんが逮捕された事件が3億円の赤字を50億円の黒字に転換という事ですが、この2社は営業利益で140億を超えたりとかしてて、ネットの寵児みたいなものもだいぶ変わったんだなとか思う。

 

ソーシャルゲームの課金は、今までパチンコに流れてた資金が流れてるだけとか言われてるけど、果たしてそうだろうか。

まぁだいたい合ってると思うけど、これからの時代はおそらくそのターゲット層が確実に増えていくだろうなとか思う。日本の経済はただでさえ人口減で縮小していく。それはお金を稼げる分野が縮小していく事に相違ない訳です。お金を稼ぐ人たちが限られていく一方、経済の縮小に比例するほど人口は減らない気がするので所得が低い人達が増えていくような気がする。そういう人達が確実にターゲットになる。

お金が無いとやっぱり外で使うお金が無い

家でテレビを見る時間が増える

そういう人達が野球を見る確率はまぁ高いよね。で、ベイスターズは買われていったんだろう。

いわゆる貧困ビジネスって奴に当てはまる気がして僕はあまり関心しない。ゲームもパチンコも全く生産性が無いし、貧困を固定化する事に限りなく近いだろうと思っているから。

 

それでも悪くない面もある。

ちゃんとGREEもDeNAも優秀なエンジニアを養成し、雇用を生み出し、ハイクオリティな人材として成り立たせているのであれば。(ちょっと内情はわからないのですがイメージね)

経済を拡張しうる人材がそこに集まり、上を目指す環境になるってのであれば、悪くはないのかなとも思うのです。(完全に持つものと持たざるものを二分する事になるけど)

逆に、開発をオフショアで安く上げるみたいな感じで利益だけ生み出していくなら、日本にとって必要なビジネスだとは言えないだろうな。

 

日本経済を拡大することは本当に不可能なのか

こういう成長を見てると、まだまだいけるじゃんとか思っちゃう。必ずしも人口減だけが経済を縮小させてるとは思えないんだよね。日本という一つの社会の中で、ぶら下がってる人たちが多いんだよきっと。

スウェーデンに住んでる人と仕事をしているけど、そこから面白い話を聞いた。

スウェーデンは人口が少ない。それでも、世界に誇る社会保障がキープされているが、それって結局人材をフル活用する為の政策をとっているからだって。まさに人財ということだろう。

みんなが適材適所できちんとワークしてないと国家が破綻しちゃうんですということがわかってるんだと。

夫婦であっても、殆どの場合共働きで経済活動を助ける。その為に必要となる保育園の制度はしっかりと作り上げてある。

 

じゃぁ日本はどうする?

地方行政が破綻、みたいなものってこれからどんどん増えるはずだ。日本全土に人が住むことが出来る利便性なんてものはいつまでも担保できるものではない。分相応を考えるのであれば、ある程度のラインでサービスを切り離す必要がそのうち出てくる。

経済に寄与する気がある人は、それなりの入り口を作ってあげる必要があるだろうし、そうじゃない人には今までの日本にあった「暮らし」というものには別れを告げてもらう。みたいな感じだろうか。

今のままずるずるずると時間が進めば、取り返しが付かない事になるのは明白じゃない?

頑張る人が頑張れる社会を作り、日本を活気づける。

活気のある日本は海外からも注目を浴びるだろうし、資金が流入する事になるのだろう。

って考えると、やっぱ東京に一極集中しちゃうのかなぁ。今の中国みたいに、農村はものすごく貧乏、みたいな感じになってしまうのが自然なのかなとか思った。

 

 でも本当は、そんな感じでぶら下がってる人たちを何とかして鼓舞し、搾取されるだけの労働者階級から、生産性の高い職種へと誘導し経済を活性化するというのが理想的なはずで、そうなったほうがもっと面白い社会を作り上げることが出来ると思ってるんです。(ついてこれない人がいることはわかってる)